地震に強い家作り

地震大国日本ではここ数十年後には震度7クラス以上の大型地震が起こるとの予想が発表されました。兵庫県で起きた神大震災、新潟県中越沖地震と皆さんの記憶にも鮮明に残っている地震よりも遥かに大きな地震が起こる可能性があるのです。地震でのここでは、地震のメカニズムから耐震対策まで紹介したいと思います。これからも日本に住み続ける限り、「地震はいつ、どこで起こるか分からない」という危機感を常に持ち続けることが何より大切です。そのためにも、日頃から地震への備えをしておくことが必要なのです。

1.地震のメカニズム

硬い板のような部分でできており、そのプレートは移動し、プレート同士で押し合いを続けている(プレートテクトニクス)。そのため、プレート内部やプレート間の境界部には、力が加わり歪みが蓄積している。この歪みが限界を越えたとき、岩盤内部の一点から破壊が始まり、急激に岩盤がずれて歪みを開放し始める。これが地震の始まりである。そしてこの点が震源であり、破壊されてずれた部分が断層となる。

special_fig1.jpg
AプレートがBプレートを引きずりながらその下に潜り込む。

special_fig2.jpg
Bプレートは元に戻ろうとして動く。この時地震が発生する。

「海溝型」地震 太平洋沿岸の海溝沿いに起こる大地震は、海洋性プレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)が大陸性プレート(ユーラシアプレート)の下へ潜り込もうとする力と、大陸性プレート(ユーラシアプレート)が引きずり込まれまいと耐えようとする力が限界に達したときに、引きずり込まれた大陸性プレートが跳ね返り発生します。これを海溝型地震といいます。

「直下型」地震 内陸あるいは陸地に近い海底のプレートとプレートがぶつかり合い、その力により活断層(約200万年前以降に活動したことのある断層)がずれて起こる地震と、南関東地域の地層のように、複雑に潜り込んでいる海洋性プレートの境界やプレート内での地震断層の発生による地震を、直下型地震といいます。断層はずれる方向によって、縦ずれ断層(正断層、逆断層)と横ずれ断層(左ずれ断層、右ずれ断層)に分けられます。

2.日本が地震大国なわけ

special_fig3.jpg日本で地震が頻発する理由に大きく関係しているのが「プレート」です。 プレートとは、地球の表面を覆う厚さ10~100kmの硬い板のようなもの。地球上にはこれらがジグソーパズルのように10数枚敷き詰められていて、年間数cm~10数cm程度の速度で平行に移動しながら、ぶつかりあったり沈み込んだりしています。 日本の周囲に4枚のプレートがせめぎあっていることが分かります。右図参照。そして、プレート同士の境界(海溝や海嶺に当たる)では、お互いに影響しあい、その結果、山脈、海溝、海底山脈を形成。地震や火山活動もその時に発生するのです。 ということは、プレートの境界が多い地域ほど、地震の発生する確率が高くなるわけです。そう、残念ながら日本の近くには、プレートが集中しています。 日本周辺には北から時計回りに北米、太平洋、フィリピン海、ユーラシア、計4枚のプレートが存在し、これらが押し合う結果、地震が発生するケースが多くなっています。

3.屋根を考える人は、命を考える人

最近、「屋根を考える人は、命を考える人」とCMで言っていますが、それはどういうことなのでしょうか?具体例を交えながら説明したいと思います。

阪神大震災

special_fig4.jpg皆さんの記憶にも残っている13年前の阪神大震災。6,434人の方が犠牲になりました。そのうちの77%の約4225人が家屋の倒壊などによる窒息・圧死によるものでした。全壊家屋が104,906棟。地震発生時が朝と言うこともあったのでしょうが、建物の強度が原因といっても良いのではないでしょうか?

新潟中越沖大地震

一番最近大きな地震と言えば、2004年10月23日に発生した新潟中越沖地震。犠牲者数は63人、全壊家屋が3175棟であり、阪神大震災以後始めての二桁の犠牲者を出した大地震でした。しかし、建物倒壊による死者は10人...。死亡原因の多くは心労やストレスによるものでした。阪神大震災と新潟中越沖地震とを比べて何が大きな原因だったのでしょうか?

比較

兵庫と新潟では、人口や住宅の戸数等は違いますが、震度7、震度6弱以上の余震が4度も発生したことは2つの地震に共通することです。どうしてこのような犠牲者の差が出るのでしょうか?その一つの要因として考えられるのが、家屋の違いにあるのです。

新潟地方は豪雪地域であり、雪に強い家の形状(基礎がしっかりしている。壁量が多い)であり、屋根は軽い屋根材であるスレートやファインスチール素材の屋根が使われていました。そして、兵庫の多くは瓦の産地が近いということもあり、瓦屋根が多かったようです。瓦屋根は重いため、揺れが振り子の様に伝わり家屋の倒壊が増加したとの見解ができるのです。

阪神大震災新潟中越沖地震
5,48863
104,9063,175
4,22510

結果的に

以上のデータを見る限り、屋根材が重い建築ほど地震の力を大きく受け、重心が高い位置にある建物ほど揺れは大きくなります。屋根を軽い材料で施工し(ファインスチールやスレート等)軽くし、建物地震の重量を軽く、重心を低くすることで、地震によって建物にかかる力を小さくすることができ、地震に強い家作りを目指すことができるのです。

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